2013年5月24日金曜日

授業:プロフェッショナルのおはなし

こんばんは!夜のお散歩が気持ち良い季節になりましたね!
今回もまた授業のお話を。素敵な素敵な毎日かっこいい八木先生のICです。

今回のICではある動画を見ました。
プロフェッショナルという番組の、佐藤卓さんと宮崎駿さんの特集が組まれた回です。
そこでは実際の制作の現場の様子を撮りつつも各方の仕事に対する姿勢や考え方に迫るというスタイルで、
まだまだ現場の事など想像もつかないひよっこの私にとっては非常にためになる映像でした。




先ずは佐藤卓さん。

「明治おいしい牛乳」や「ロッテキシリトールガム」等、有名な商品デザインを多数手がけるデザイン業界では非常に有名なお方です。
グラフィックデザイン以外にも、「デザインあ」という教育番組でアートディレクションを手がける等、幅広く活動なさっています。

佐藤さんの回ではブランド米の袋のデザイン制作・打ち合わせの現場がよく放映されていて、デザイナーさんが何枚もサムネイルを書いて持っていく所から始まり、佐藤さんに指摘を貰いながら良いアイデアを煮詰めて形にしてクライアントさんにプレゼンをするという、実際の仕事の様子の大まかな流れを見る事が出来ました。

その中で佐藤さんは部下のデザイナーさんに、
「デザインし過ぎだ」とアドバイスをしていました。
クライアントさんが伝えたがっていた安全性・重厚感というイメージを受け取った後、部下のデザイナーさんが自分のイメージでその事を意味するロゴを自分で作りラフを描いていたため、「デザインが全面に出過ぎている。自分の解釈で作られたものだから、他者には伝わりにくい。デザインはあくまで補助である」との指摘をしていました。

私はここがとても印象に残っています。
理由は、凄く自分に置き換えて想像しやすかったから。
OOのためのデザイン画を作ってきなさい、という課題が出たら、私も自分のイメージばかり先行したものを作成していたでしょう。
そこに相手の気持ちや感じ方はありません。
自分の印象やアイデアが前に出過ぎたものばかりを作っていたら、それはデザイナーではなく、クライアントの要望をモチーフにしたアーティストになってしまうのだな、と思いました。

私はどうも自己をよく投影してしまいがちで、外からどう見えるか、というように物事を客観的な立場で見る事が苦手なので、今後の制作物ではこれを心がけて取りかかります。
本格的な外部を対象としたイメージ課題が出る前に、しっかりとトレーニングせねば。


エンディングで、佐藤さんはこう仰っていました。
「頑張りや、一生懸命は表に出さない。それは当たり前の事だから。
 さりげなく、良い仕事をする人が良いデザイナー。」
自身を律し、相手のためにストイックに仕事をして、良い物を求め生み出していく。
二年後後悔しないためにも、この言葉を忘れずにこれからも学んでいこうと思います。




それではお次に宮崎駿さん。
おそらく知らない方はいないでしょう、ジブリアニメの創始者です。
その他のテレビでもよく特集が組まれていますね。

短時間でしたが、今回の映像では実際に絵コンテの制作に取りかかっている現場が映し出されていました。
そこでは、頭を抱え、アナログで何度も何度も書き直している宮崎さんの姿が。
意外だ、というのが正直な感想でした。
あの素晴らしいアニメーションを手がけているのだから相応の苦労はあるだろうとは思っていましたが、その反面、心のどこかで「宮崎さんならかけてしまうのだろう」という思いがあったのです。
提供される側に慣れてしまったせいもあるのでしょう。

八木先生も仰っていた、
「他人の出来ている物を見ると、自分もさらさらとかけてしまうように感じる」
最近自分はこれにはまっているなと思います。
様々なデザイン画を見て、毎日とても完成されたイラストを大量に見て、「自分も努力して頑張っていけばいつかできるかも」と、相手の苦労を考えずにお気楽な考えばかり。
生み出さなければならない立場でありながら、ものづくりの苦労を忘れ、その裏で大先輩たちがどのような苦労をして戦ってきたのかを考えていませんでした、

差し迫る納期に押しつぶされそうになりながらも必死でもがく巨匠の姿を見て、私は大事な事を忘れていたんだなと反省しきりです。




今回のDVD、非常にためになりました。
現在基礎の段階で、これから本格的に始まっていくというときに、このような心構えで臨めるのはとても大きいです。
八木先生、いつも私たちの事を考えて下さってありがとうございます…。

そして先生の授業中仰っていた、100%ではなく80%のおはなし。
最近痛感しています。
課題の力を入れるバランスがとれてなくて、全て全力をつぎ込もうとして、結局完成しても気持ち的にやり切れてなかったりちょこちょこと影響がでてしまっていたり…まさにこれ。
だいじなところを押さえて、バランスよく課題をこなせるように頑張ります。
納得のいく物を作れるようになりたい。


「一年生のときに出来なかった事、思った事は一生続く」
この言葉、とても気が引き締まります。
後悔しないためにも頑張ろう。まずはadobeとドローイングだ!
基礎を極めねば応用は無い!



今回はここらへんにて!
まとまりの無い文章でしたが、読んで頂いてありがとうございました!それでは!




2 件のコメント:

  1. いつも100%だと続けるのはけっこう大変です。
    今は覚える事が多いと思うけど、やる気が無くなったり、落ち込んだりしたら、プロの現場の話などを思い出して乗り切りましょう。

    返信削除
  2. コメント有難う御座います!
    辛い事たくさん出てきています、
    こうしたいわけじゃないのに!とか、なんでこんなに時間がかかるんだ!とか。
    主に占めるのは、「やりたいけれどうまく出来ない」のジレンマです。

    でも、今、巨匠と呼ばれている方達も昔は私たちのように出来ない時期があって、
    たくさん悩んでいたのだろうと思うと自分も頑張ろうと思えてきます。
    ただの通過儀礼でへこたれていては前に進めませんね。しっかりしなくては。

    先週も有難う御座いました。今週も宜しくお願いします!

    返信削除